ここでは、子供にお薬を飲ませたりするときに、出会いがちな場面を想定してQ&A形式で記載していきます。
実際に、薬局で私達が説明している内容とほぼ同じです。
(当然、皆様の質問や疑問にもお答えして公開していきます)
Q 薬を飲まなければ治らないの?
病気の種類にもよりますが、薬を飲まないと治るのが遅くなります。
また、治るまで不快な症状が長く続くのでつらさも倍増します。
というわけで、飲んだほうが良いでしょう。
Q お薬はどこに置いておいたらいい?
子供は好奇心旺盛です。
子供の手の届かないところに薬箱などに入れて保管しましょう。
また、シロップや座剤は冷蔵庫で保管しましょう。
Q 赤ちゃんが眠っているときでも起こして飲ませるべき?
自然に目覚めてから薬を飲ませます。何時間おきというのはあくまでも目安です。
無理に起こして機嫌が悪いときは飲ませるのは大変です。
でも、時間をきっちり守らなければいけないものもあるので、医師・薬剤師に尋ねて。
Q 食後に飲んでくれないときは? 食事を食べなくても飲ませるの?
子供の薬には、必ず食後に服用しなければいけないものは多くはありません。
なので、全部食べ終わらなくても、食べ物が少し胃に入ったら大丈夫です。
いつも食事をする時間に飲ませてあげましょう。
どうしても心配なら、薬剤師さんに相談してください。
薬の形による飲ませ方のコツはこちらにあるので参考にしてください。
Q 飲み忘れたときは?
気づいたときにお薬を飲ませて、次回のお薬時間を少し遅らせるか、あるいは
1回分とばしてしまっても構いません。
絶対に2回分飲ませたりしないでください。
Q 薬を吐き出してしまうのですが?
吐き出した量にもよるのですが、
すぐにほとんど吐き出したようなら、同じ量もう一回飲ませても良いでしょう。
吐き出した量が半分以下ならば、次の回まで飲ませなくても大丈夫でしょう。
Q 別の病院でもらった薬は?
お医者様か薬剤師さんに聞いてみましょう。
きっと的確な判断のもと、対応してくれるはずです。
飲み合わせの良くない薬や同じ作用の薬が重なったりすることって結構あるんですよ。
Q 市販薬はどうする?
お医者様からお薬が出ている間は、基本的に市販薬は併用しないこと。
また、お医者様で薬をもらうときに、今飲んでいる薬について知らせましょう。
そうすれば、お医者様は総合的に判断して、どうしたらいいか教えてくれます。
Q 食べ物は混ぜちゃいけないの?
そんなことはありません。
ただし、混ぜないほうがいいものもあります。(こちらを参考にしてください。)
基本的に、好きな食べ物に混ぜて飲ませるのが良いでしょう。
また、主食には混ぜないほうがいいと思います。
冷たくて甘いもの、味の濃いものなどは比較的、嫌がらずに飲んでくれるようです。
Q 薬が体に合わないって?
「じんましんや発疹が生じる。」「嘔吐する。」等のアレルギー反応が起きます。
飲んでから30分以内に起こることが多いのですが、このような症状が起きた場合は、医師か薬剤師に相談してください。
また、次に受診するときには、そのことをきちんと伝えてください。
Q 3日分では薬が足りない
子供の場合、ずーっと薬を飲みつづけなければいけない病気はあんまりありません。
だから、その薬が効くかどうか確かめるために3日分くらいで医師が判断するのです。
Q ただの風邪なのに、なんで薬をいっぱい飲ませるの?
ただの風邪といっても、イロイロな症状があります。
風邪の症状に合わせて「咳を抑える薬」「のどの痛みを抑える薬」「痰を出やすくする薬」
「鼻水を抑える薬」「鼻詰まりをとる薬」などなど、、、、
先生は、それらをうまく組み合わせて、風邪を治すために使うのです。
心配する前に、お薬をもらうときに、それぞれ「何のための薬か?」確認しましょう。
Q 良くなったら薬を止めてもいい?
基本的に、もらった分は全部飲ませましょう。
良くなったらのませたくないのは分かりますが、、、、、
どうしても飲ませたくないのなら、お医者さまに相談しましょう。また、薬をもらうときに「どうなったら、薬をやめていいか?」聞いておくのもよいでしょう。
Q 同じ症状でも、お医者さんによって、もらう薬の名前が違うんですけど
①同じ成分の薬でも、製造メーカーによって名前が違います。
②同じ効果のある薬が何種類もあります。
③診断したお医者様が、今までとは違う診断をされたかも知れません。
とにかく、一番大切なのは、診断するお医者さまに他のお医者さんでは、何を言われて、何をもらったかを伝えることです。
Q 大きい病院の薬のほうが効くの?
そんなことはありません。
先生は、同じ症状には、同じ種類の薬を出しますから。
Q 医薬品と医薬部外品の違い
医薬品は、薬局や薬店でしか販売することはできませんが、医薬部外品には、販売する場所の規制は特にありません。
医薬部外品にもいろいろありますが、効果面では、
医薬品>>医薬部外品>化粧品
と考えていれば間違いないでしょう。
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