お薬Q&A

question

薬に関するいろいろ 

お薬の正しい飲み方(使い方)

Q:妊娠中・授乳中の服用

妊娠中や授乳中は、赤ちゃんに薬が移行してしまわないか?とっても心配ですよね。
そこで、妊娠の周期と薬の安全性についてまとめてみました。

■ 妊娠3週まで

害のある薬の場合、本人も気づかないうちに流産することが多いようです。
よって、あまり問題にはなりません。

■ 妊娠4週~7週

胎児の重要な器官が形成される時期です。
催奇形性のある薬がもっとも問題となる時期です。
向精神薬、鎮痛剤、ホルモン剤、ビタミンA含有薬剤、ビタミンD含有薬剤の服用は特に避けるべきです。

■ 妊娠8週~15週

胎児の生殖器や口蓋以外の器官は形成されています。
とは言うものの、まだ慎重にこしたことはありません。

■ 妊娠後半~

奇形以外の悪影響が心配な時期です。
血液循環等に影響のある薬は、注意が必要です。
たとえば、アスピリンなどの消炎鎮痛剤、下剤などです。
貧血用の鉄剤は問題がありません。

■ 授乳中

薬は、多かれ少なかれ、母乳を通じて赤ちゃんに移行します。
新生児は、薬を代謝する能力が低いので注意が必要です。
継続的に服用しなければならない場合は、医師・薬剤師に相談してください。

  • Q:高齢者の飲み方
  • 高齢者にお薬を飲ませる時の注意点は大きく3つあります。
    「量」「飲ませ方」「副作用」
    体の機能が衰えてきた高齢者では特に気をつけなくてはなりません。

    ■ 服用する量

    高齢者は薬を代謝排泄する機能が弱っています。
    一般的に70歳くらいで急激に衰えると言われています。
    よって、健常人よりも少なめに設定する必要があります。

    ■ 服用方法

    寝たきりになっても、寝たままの姿勢で飲ませないように...
    体を起こして、水で飲ませてください。
    また、上手に飲むことができなかったり、吐いたりしてしまう時は坐薬もいいでしょう。

    ■ 副作用

    高齢者では、副作用がわかりにくい傾向にあります。
    頻繁にチェックしましょう。
  • Q:腎臓・肝臓病の人
  • 多くの薬は、肝臓で代謝され、腎臓から排泄されます。
    ですから、これらの臓器に障害の有る患者さんでは、普通の人よりも薬が体内に留まりやすいのです。

    通常、こういった患者さんの場合、薬の量は少なめですが、重大な副作用が起きるのを未然に防ぐためにも、普通の人よりも検査の回数を増やしましょう。

■ 薬局でのお仕事

■ 処方箋の受付

  1. 処方箋の記載事項に不備や漏れが無いか確かめます。
  2. 初めての患者さんの場合は、お薬伺い書などを用いて、患者さん個人の情報を収集します。
 

■ 処方内容の確認

  1.  処方箋内の、併用禁忌薬剤や配合禁忌薬剤の有無を確認します。
  2.  薬歴やお薬伺い書などを用いて、投薬禁忌、重複投与等の有無を確認します。
  3.  処方された薬剤について、薬局内の在庫の有無を確認します。
  4.  処方内容に疑義が生じた場合、処方医師に問い合せます。
 

■ 薬剤の調整

  1. 処方箋と照合しながら、必要な数量・単位の薬剤を調整します。
  2. 薬歴を参照しながら、個々に合わせた調整をします。
  3. 処方箋と照合しながら、薬袋を作成します。
 

■ 薬剤の鑑査

  1.  処方箋および薬歴と調整された薬剤を照合します。
  2.  薬袋が正しく記載されているか確認します。
 

■ 薬剤の交付/服薬指導

  1.  渡し間違いや渡し忘れの無いように気をつけます。
  2.  患者さんの服用する薬剤等の必要な情報を整理して、情報提供します。
  3.  患者さんの治療に必要な情報収集をします。
 

■ 調剤報酬の算定/調剤録の作成/薬歴簿の作成

  1. 調剤内容および服薬指導の内容により、各種加算を考慮して、調剤報酬および患者さんの一部負担金を算定します。
  2. 調剤内容・調剤報酬額・一部負担金などが記載された調剤録を作成します。
  3. 情報提供の内容、患者さんより収集した情報を整理し、薬歴に記載します。
  4. 患者さんから収集した情報等で、治療上必要と考えられる情報があれば、処方医師に要点をまとめてフィードバックします。

■ 薬局でのお仕事

調剤業務とは何なのか?大まかに説明してきましたが、今回はもうちょっと詳しく、具体的に記載してみました。
薬剤師を目指す学生さんや患者さんにも、参考になるようできるだけわかりやすく書いたつもりです。

 

■ 処方箋の記載内容

患者氏名、生年月日、性別
薬品名、分量、用法、用量
処方箋の交付年月日と有効期限
保健医療機関の所在地と名称
保険医の氏名(記名・押印)
保険者番号、被保険者証・被保険者手帳の番号・記号
被保険者か被扶養者のいずれかに○
公費負担番号、公費負担医療の受給者番号
  
  
  

■ お薬伺い書

  
初めて薬局に来る患者さんには、薬歴簿は存在しません。したがって、その患者さんの体質、アレルギー歴、副作用歴、他の疾病と診療機関、服用中の薬剤と服用歴、嗜好品等がわかりません。

それでは、患者さんに適切な服薬指導ができないばかりでなく、重大な医療事故につながりかねません。

患者さんに安心して服薬してもらうためにも、薬歴簿に最低限記載すべき内容に関しては、初来局時に

患者さんから情報を収集するべきです。

お薬伺い書はそのための書類と考えてください。
  
  
  

■ 薬局内の在庫状況

   
すべての医療機関からの処方箋を受け付ける義務がある調剤薬局ですが、すべての医療機関から処方される薬剤を保管しているわけにもいきません。当然在庫していない薬剤が処方される場合もあるでしょう。
  
そのような時は、近隣の薬局への問い合せ、卸さんへの問い合せなどを行い、迅速な入手が可能であれば、

患者さんにその旨を伝え、後で取りに来てもらうあるいは届ける等の方法をとります。

また、入手が困難なことが判明した場合、処方医師へ問い合せ、同種同効の他の薬品に処方を変更してもらう等の方法をとることもあります。
  
  
  

■ 処方医師への問い合せ

  
処方内容について処方医師へ問い合せる必要のある場合はだいたい以下のとおりです。
  
1 患者の体質上、好ましくない処方内容の場合
例)患者は卵アレルギーなのに関わらず、塩化リゾチーム配合薬品が処方されている場合
  
2 他の医療機関や診療科から、同一または同種同効薬品が処方されている場合
例)内科と歯科の両方から抗生物質が処方されている場合
  
3 他の医療機関や診療科から、相互作用のある薬剤が処方されている場合
例)泌尿器科からクラリシッド(クラリスロマイシン)、耳鼻咽喉科からトリルダン(テルフェナジン)が処方されている場合
  
4 処方箋の記載内容が不足している場合
例)用量や用法が記載されていない場合
  
その他、処方箋の有効期限切れ、患者さんからの希望等によって問い合せることもあります。  
  
 
 

■ 薬剤の調整

  
剤形による調剤方法の相違はありますが、基本は処方箋に忠実に、注意深く、正確に調整することに他なりません。
  
気をつけるべき点は、薬品名と数量を間違いなく調整する他に、
  1 錠剤・カプセル剤の単位
  2 散薬・シロップ剤の用量%
  3 外用薬の%や包装単位など
  
  
  

■ 薬袋

  
処方箋の記載内容に忠実に、患者さんに分かりやすい色と配置で記載していきます。

用量・用法に応じて数種の内袋を作成します。コンピューター出力(レセコンで作成機能が付いているものもあり)する場合を除いて、使用頻度の高いものはあらかじめ印刷しておくなどの工夫必要。

外袋には、患者氏名、用法・用量、調剤年月日、調剤した薬剤師氏名、調剤した薬局名と所在地を記載します。
  
  
  

■ 情報提供と情報収集(服薬指導とカウンセリング)

 
患者さんに、処方されている薬剤を安心して服用(使用)してもらうために必要な情報を整理します。
  
  1 服用回数、服用時間
  2 服用方法、使用方法
  3 保管方法
  4 副作用
  5 他の医師にかかるときの注意
  6 生理的影響(尿や便の色調)
  7 飲食物や嗜好品について
  
その他に、服用(使用)の必要性を説明して、患者さんのコンプライアンス向上に貢献しましょう。
  
医薬品情報カードなどには必要な事項(効能、副作用、注意点など)が印刷されるよう設定しておき、カードを使用しながら説明するとさらに効果的と考えられます。
  
気をつけるべき点として、告知されていない癌患者さんの場合や薬剤によっては処方医師の意図と異なる説明をしてしまうかもしれない場合が考えられます。このような場合、処方医師に連絡をとり、対策を練るのが良いでしょう。

また、患者さんの理解力を十分に考慮しわかりやすい言葉で説明し、理解できたか確かめるべきと考えます。

患者さんのプライバシーに関わる問題もありますので、それを考慮した薬局の構造や声の大きさに気をつけましょう。
  
また、薬剤を交付する際には患者さんの悩みや意見を聞き出すことも大切です。患者さんによっては、気難しく聞き出すのが困難な方もいますが、医師の前では緊張して話せないことなども、薬剤師の前では結構話してくれるものです。

  
ここでのやりとりから、患者さんの副作用に気づき、副作用症状の悪化を防いだり、別な疾患の可能性を見出したりすることもできます。患者さんの治療に役立つ情報については、処方医師と連絡を取り合い、情報を共有化することが大切です。
  
  
  

■ 薬歴簿

  
薬歴簿とは、簡単に言えば「薬のカルテ」です。お医者さまが患者さんのカルテを残しておくのと同様に、薬局に来る患者さんが普段どのように薬と接しているかについて記載していきます。
  
薬歴簿の完備された薬局では、患者さんが処方された薬剤を安心して服用(使用)できるよう、患者さんの体質やアレルギー歴などの個人的データはもとより、現在までの薬剤服用(使用)歴を記録しています。

これをもとに、重複する薬剤や相互作用を起こす薬剤などを発見し、重大な事故につながらないよう注意をはらって
います。

■ 子供への飲ませ方(基礎編)

子供に薬を飲ませるのは大変です。子供はみ~んな薬がきらい!
「だって、おいしくないから、、、」 

大人だって、おいしいと思って薬を飲む人は少ないはずです。

ましてや、子供は薬の大切さなんて、わかりません。


でも、大人としては、薬を全部飲ませたいと思っている。
そこが、むずかしいところですよね。


たとえば、、、、
「食事の後に飲ませてください。」と、薬剤師さんに言われても、おなかがいっぱいで、
薬なんて入らない時もあるでしょう。
薬は水や白湯で飲むのが一般的ですが、においや味はかわらないため、
吐き出してしまうこともあるでしょう。


とにかく、子供に薬を飲ませる場合は、臨機応変な対応が必要です。
うまく飲んでくれないときは、薬剤師さんに相談してください。
きっと、いい方法を教えてくれるはずです。

■ 子供への飲ませ方(理論編)

では、子供への上手な飲ませ方・使い方をお教えしましょう!
その前に、子供の薬って、「粉薬」や「シロップ剤」が多いですよね。なんでだか、わかります?
理由はいくつかあるんですが、、、

(1)「小児はちいさな大人ではない」

一般的に、薬は体の中に吸収され、血液などにより体内に分布し、効果を発揮します。
そして役目を終えた薬は肝臓で体に負担のかからない形に代謝され、尿や便とともに排泄されます。
薬はこういった経路で効果を現わし、排泄されるという経路をたどります。
しかし、子供は大人と比べると、薬を吸収・分布しやすく、代謝・排出しにくいので、薬が体の中に留まる時間が長いのです。
つまり、子供は大人よりも少ない量で、薬の効果が現れやすいのです。
当然、副作用の現れる可能性もあるので、お医者さんや薬剤師さんは用量に気をつけています。
そのような理由で、用量を調節することができる「粉薬」や「水薬」が処方されることが多いのです。

(2)「子供の薬の量は、年齢や体重で決まる」

お薬が開発されるとき、その安全性とともに、適正な用量も臨床試験によって決められます。
しかし、臨床試験は大人を対象として行いますから、子供に対する安全性や適正な用量は確認されないまま世の中に出ることが多いのです。
そんなわけで、年齢や体重から、薬の量を決めています。

年齢による用量設定の計算式(参考)

ヤングの式   小児用量=年齢×大人の用量/(年齢+12)

アウグスバーガーの式   小児用量={(4×年齢)+20}×大人の用量/100

(3)その他、「錠剤は飲みにくい」

そして、やっぱり大人が普通に飲み込める錠剤でも、子供にとっては飲み込みにくいから。

■ 薬の形による分類(実践編)

では、それぞれの薬の飲ませ方・使い方についてお教えします。

(1)粉薬

粉薬には、「~~散」、「~~細粒」、「~~顆粒」、「~~ドライシロップ」などがあります。
味がついているものもあり、ずいぶん飲ませやすく工夫はされています。
そのまま飲めるのならそれで構いませんが、その際もむせないように注意してください。
そのまま飲めない場合の飲ませ方としては、
  1. 少量の水で粉薬を練って、きれいな指につけ、子供の上あごや頬の内側に塗りつける。
  2. ジュースや牛乳等に混ぜて飲ませる。
  3. 食べきれる量の好きな食べ物に混ぜて飲ませる。
  4. 冷たい食べ物(アイスやシャーベット)などと混ぜると味を感じにくいのでお薦め。

とっておきの裏技

一回分づつ、ゼリーにしてしまう。(甘いジュースと寒天で薬ゼリーを作ります。)
寒天が少し冷めてから、薬を入れて下さい。熱いまま入れちゃうと、薬の効 き目がなくなるかも、、、、

ただし、混ぜてはいけないものもあるので、要注意!!(効果が弱くなってしまうことあり)
さらに、主食を食べなくなると困るので、おかゆやうどん、乳幼児の場合のミルクとは混ぜないほうが良いでしょう。

保管方法:
薬局で調整された粉薬は、湿気に弱いため密閉容器に入れるか、乾燥剤といっしょに保管しましょう。

(2)水剤

水剤には、「~~シロップ」、「~~液」などがあります。
水剤も、いろいろと味の工夫はされています。
基本的な飲ませ方は、
  1. 薬局でもらう計量キャップやおちょこなどの小さな容器に入れてクイっと飲ませる。
  2. スプーンで少しずつ、なるべく口の奥の方へ入れて飲ませる。
  3. スプーンを嫌がったり、低月例の赤ちゃんなどではスポイトで飲ませる。
  4. 哺乳瓶を使う赤ちゃんでは、哺乳瓶の乳首にシロップを入れて吸わせるのも手です。

とっておきの裏技

一回分づつ凍らせて、シャーベット状にしてしまうと食べます。
でも、だめなシロップもあるので、薬剤師に聞いてみてください。

ただし、容器のフタで飲ませたり、直接飲ませたりするのは衛生的にもよろしくないのでやめましょう。
また、鼻をつまんで口を開けさせて飲ませるのも、むせたり吐いたりするので避けてください。


保管方法:
一般的に水剤は薄めたり、何種類かの薬を混ぜたりしているので、長持ちしません。
きちんとフタをしめて、冷蔵庫で保管しましょう。

(3)座剤

肛門から入れて、直腸粘膜から吸収される薬です。
赤ちゃんが眠っていたり、吐いたりしているときでも、薬を与えることができるのが利点です。
多くは解熱剤で、効果は比較的はやく(30分ほど)で現れます。
入れてから30分くらいしたら、体温を測ってみましょう。

 1 赤ちゃんの足がばたつかないように、しっかりおさえます。
 2 とがった方を肛門にあてて、一気に押し込みます。
 3 入れたら2分くらいおさえておいて、出てこないようにします。

なお、お医者さまの指示で、半分(1/4)にして使ってくださいといわれた場合は、
指示された大きさにはさみでカットし、とがった部分を水につけて滑らかにしてから使用します。

(4)浣腸

ひどい便秘のときなどに使用します。
坐薬といっしょで赤ちゃんの足をおさえつけ、管をしっかり差し込んでから薬液を注入します。
すぐにウンチをさせると、薬液しか出てこないので、しばらくティッシュ等でおさえておきます。
それからウンチをさせましょう。

少し便秘気味のときは、こより浣腸や綿棒浣腸などの物理的刺激が効果的です。

(5)塗り薬

塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション」「液」などがあります。
軟膏は油分が多いのでべたつきますが、皮膚を保護する効果もあります。
クリームは水分が多いのでさらっとしていて、なじみやすいのが特長です。
ローションや液は毛髪などがあっても塗りやすいのが特長です。

 1 清潔にした指に必要量だけ、チューブや容器から取り出します。
 2 指定された場所に、チョンチョンと置くようにつけます。
 3 うすく伸ばしながら、皮膚になじませます。

なお、広範囲に塗る場合は、手の甲にとると丁度良いかもしれません。
チューブの口を直接皮膚にくっつけるのは衛生的によくありませんので避けてください。

また、症状や病気によっても塗り方が違う場合もあるので、薬剤師さんに相談してください。

(6)目薬

大きい子の場合
  1. 膝枕をしてあげて、薬を持っていない手でまぶたを開き、一滴ずつ落とします。
  2. 目をパチパチさせて、なじませます。
  3. あまった目薬は清潔なティッシュで軽くおさえてふき取ります。

小さい子の場合
  1. 寝かせておいて、あかんべをさせる要領で下まぶたに一滴ずつ落とします。
  2. 下まぶたを軽く上に押し上げ、しばらくおさえておきます。
  3. このとき、赤ちゃんが触らないように、手をしばらくおさえておきましょう。

子供は何かとイロイロなものを触るので、目の感染症にかかることも多いのです。
結膜炎やものもらいなどのときは、一回使用したタオルはすぐ洗うなど、周りのものを
常に清潔にしておいてください。

■ 効果による分類(実践編)

子供に比較的多く処方される薬剤を中心に、どうやって効果をあらわすのか?
どんな名前の薬があるのか?・・・・・など説明していきます。

■ 抗生物質

微生物(細菌)に対して、殺菌的に働いたり、静菌的に働いたりするのが、抗生物質です。

病気の原因になる微生物が体の中で増えていくと色々な症状がでます。
ただし、抗生物質が効果を現わす菌はそれぞれ違い、ひとつの薬がずべての症状に効果的というわけではありません。

まず、お医者様は、症状を診て何菌が関係しているか判断し、薬を処方します。
たいていは数日後には、症状は軽くなります。しかし、お医者様からもらった分の薬は最後まで服用しましょう。
そうすることで、菌が完全に居なくなります。

子供によく処方される抗生物質には、以下のようなものがあります。
 「ペニシリン系(パセトシン細粒、ユナシン細粒等)」
 「セフェム系(セフゾン細粒、ケフラール細粒、バナンDS等)」
 「マクロライド系(リカマイシンDS、クラリシッドDS、エリスロシンDS等)」
 「テトラサイクリン系(ミノマイシン細粒等)」
 「ホスホマイシン系(ホスミシンDS)」
それぞれの味の特徴についてはこちらを参照ください。

■ 解熱鎮痛剤

体温をコントロールする体温中枢に働いて、体温を下げる薬です。

病原体が体内に入ると、体のあっちこっちで白血球やリンパ球との戦いが起きます。
そして、炎症が起きるわけですが、炎症に伴って、痛み、発熱、腫れ、赤みなどが出ます。
こんなときは体力を消耗するので、熱を下げて病原体と戦う体力を取り戻すのがこの種類の薬の目的です。
とはいうものの、熱を下げすぎてしまうと、かえって体に悪影響があることをキモに命じてください。

薬としては、以下のものが代表的です。
 「サリチル酸系(アスピリン等)」
 「プロピオン酸系(プランサスシロシロップ等)」
 「アニリン系(アンヒバ坐剤、アルピニー坐剤等)」

■ 消炎酵素剤

炎症によってできる色々な物質を早く取り除いて、炎症がしずまるのを助けます。
のどの痛みや気道の炎症などのときに使われます。

薬としては、以下のものが代表的です。
塩化リゾチーム配合剤(アクディーム、レフトーゼ等)
このお薬は卵白が原料なので、卵アレルギーの場合はお医者様に相談すること。

■ けいれんの薬

1)熱性けいれんの予防薬
  高熱時に脳が興奮して、けいれんが起きるのが熱性けいれんです。
  熱がある程度あがったら、予防のためにお薬を使います。
  熱性けいれんを起こすのは20人に1人くらいと言われていますが、その半分は
  1回きりで繰り返すことはあまりありません。

  薬としては、ジアゼパム系のダイアップ坐剤が代表的です。

2)てんかん発作を抑える薬
  脳の異常興奮により、発作が起きるのですが、それを予防するためのお薬が
  いわゆる抗けいれん薬です。

  薬としては、以下のものが代表的です。
  「フェノバルビタール(フェノバルビタール散等)」
  「バルプロ酸ナトリウム(デパケンシロップ等)」
  「カルバマゼピン(テグレトール等)」
  「ゾニサミド(エクセグラン等)」

■ 抗ヒスタミン剤

鼻水を止めたり、かゆみの原因ヒスタミンの働きを抑える薬です。
鼻詰まり、じんましん、虫さされなどに使われます。

薬としては、以下のものが代表的です。
 「塩酸シプロヘプタジン(ペリアクチン散等)」
 「マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミンシロップ等)」

■ 咳止め

咳を止め、痰をきれやすくし、気管支を広げる作用があります。
大きく分けると、以下のような作用があります。
①咳を出す中枢に直接作用する
②粘膜を保護する
③痰を追い出して、咳を軽くする
④気管支を拡張する  

薬としては、以下のものが代表的です。
 「リン酸コデイン(リン酸コデイン散等)」
 「臭化水素酸デキストロメトルファン(メジコン等)」
 「ヒベンズ酸チペピジン(アスベリン等)」
 「カルボシステイン(ムコダイン等)」
 「塩酸ブロムヘキシン(ビソルボン等)」
 「塩酸アンブロキソール(ムコソルバン等)」


■ 気管支拡張剤

気道を広げて、呼吸を楽にするための薬で、大きく2つに分類されます。
①気管支の平滑筋の緊張をほぐして気道を広くする薬
②交感神経を刺激して気管支を緩める薬

また、慢性の喘息の予防や発作を抑える目的でも使われます。

薬としては、以下のものが代表的です。
 「塩酸プロカテロール(メプチン顆粒・シロップ等)」
 「テオフィリン(テオドールDS・シロップ等)」
 「塩酸ツロブテロール(ホクナリンDS等)」
 「フマル酸フォルモテロール(アトックDS等)」


■ 喘息の吸入薬

気管支喘息の発作時に使うものと予防に使うものがあります。

気管支平滑筋を緩めたり、抗アレルギー作用のある薬でヒスタミン遊離を抑えたりします。
また、発作の予防薬として、最近はステロイド剤の使用が増えてきました。

薬としては、以下のものが代表的です。
 「硫酸サルブタモール(ベネトリン等)」
 「クロモグリク酸ナトリウム(インタール等)」
 「塩酸プロカテロール(メプチンキッドエアー等)」
 「プロピオン酸ベクロメタゾン(アルデシン等)」


■ 下痢止め

下痢の原因によって、使い分けしますが、大きく分類すると
①抗生剤 : 細菌感染が原因の下痢のとき、その菌に効果のある薬剤を使います
②整腸剤 : 腸内細菌のバランスが崩れたとき、善玉菌を補います
③収斂剤 : 腸の粘膜をカバーして、粘膜の炎症を抑えます
④吸着剤 : 水分を十分に吸収し、粘膜を保護します
⑤鎮痙剤 : 腸の運動や分泌を抑制し、緊張を緩めます

薬としては、以下のものが代表的です
 「ビフィズス菌製剤(ラックビー等)」
 「耐性乳酸菌製剤(ビオフェルミン等)」
 「塩酸ロペラミド(ロペミン等)」


■ 便秘薬

便秘薬は、ウンチがでるまでの何処に働くかによって、いくつかに分類されます。
①腸の蠕動運動を促し、ウンチをやわらかくします
②腸内の水分を増やして、ウンチをやわらかくします
③肛門括約筋を刺激してウンチをだします

ところで、何日もウンチがでないことを、単に「便秘」と言う方が多いですが、厳密には、排便困難なことを言い、
排便時に痛みや出血があったり、硬くて量も少ない回数が少ないなどの状態をさします。
赤ちゃんは、まだ生理的に未熟なので便秘することもよくあります。
よっぽどでなければ、マッサージやこより浣腸などで排便できるようになります。

薬としては、以下のものが代表的です。
 「酸化マグネシウム」
 「ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン液等)」
 「グリセリン浣腸」


■ 抗アレルギー薬

アレルギー反応を刺激する物質の遊離を抑制し、症状が起きないようにする薬です。
アレルギーの病気や症状(かゆみ、咳、下痢、皮膚炎)を抑えます。

抗アレルギー薬は、すぐには効果が現れません。1年以上服用し続ける必要がある 場合もあります。

薬としては、以下のものが代表的です。  
 「クロモグリク酸ナトリウム(インタール内服等)」
 「ペミロラストカリウム(アレギサールDS、ペミラストンDS等)」
 「メキタジン(ゼスランシロップ等)」
 「フマル酸ケトチフェン(ザジテンDS等)」
 「オキサトミド(セルテクトDS等)」

■ Q&A

ここでは、子供にお薬を飲ませたりするときに、出会いがちな場面を想定してQ&A形式で記載していきます。
実際に、薬局で私達が説明している内容とほぼ同じです。
(当然、皆様の質問や疑問にもお答えして公開していきます)

Q 薬を飲まなければ治らないの?

病気の種類にもよりますが、薬を飲まないと治るのが遅くなります。
また、治るまで不快な症状が長く続くのでつらさも倍増します。
というわけで、飲んだほうが良いでしょう。

Q お薬はどこに置いておいたらいい?

子供は好奇心旺盛です。
子供の手の届かないところに薬箱などに入れて保管しましょう。
また、シロップや座剤は冷蔵庫で保管しましょう。

Q 赤ちゃんが眠っているときでも起こして飲ませるべき?

自然に目覚めてから薬を飲ませます。何時間おきというのはあくまでも目安です。
無理に起こして機嫌が悪いときは飲ませるのは大変です。
でも、時間をきっちり守らなければいけないものもあるので、医師・薬剤師に尋ねて。

Q 食後に飲んでくれないときは? 食事を食べなくても飲ませるの?

子供の薬には、必ず食後に服用しなければいけないものは多くはありません。
なので、全部食べ終わらなくても、食べ物が少し胃に入ったら大丈夫です。
いつも食事をする時間に飲ませてあげましょう。
どうしても心配なら、薬剤師さんに相談してください。
薬の形による飲ませ方のコツはこちらにあるので参考にしてください。

Q 飲み忘れたときは?

気づいたときにお薬を飲ませて、次回のお薬時間を少し遅らせるか、あるいは
1回分とばしてしまっても構いません。
絶対に2回分飲ませたりしないでください。

Q 薬を吐き出してしまうのですが?

吐き出した量にもよるのですが、
すぐにほとんど吐き出したようなら、同じ量もう一回飲ませても良いでしょう。
吐き出した量が半分以下ならば、次の回まで飲ませなくても大丈夫でしょう。

Q 別の病院でもらった薬は?

お医者様か薬剤師さんに聞いてみましょう。
きっと的確な判断のもと、対応してくれるはずです。
飲み合わせの良くない薬や同じ作用の薬が重なったりすることって結構あるんですよ。

Q 市販薬はどうする?

お医者様からお薬が出ている間は、基本的に市販薬は併用しないこと。
また、お医者様で薬をもらうときに、今飲んでいる薬について知らせましょう。
そうすれば、お医者様は総合的に判断して、どうしたらいいか教えてくれます。

Q 食べ物は混ぜちゃいけないの?

そんなことはありません。
ただし、混ぜないほうがいいものもあります。(こちらを参考にしてください。)
基本的に、好きな食べ物に混ぜて飲ませるのが良いでしょう。
また、主食には混ぜないほうがいいと思います。
冷たくて甘いもの、味の濃いものなどは比較的、嫌がらずに飲んでくれるようです。

Q 薬が体に合わないって?

「じんましんや発疹が生じる。」「嘔吐する。」等のアレルギー反応が起きます。
飲んでから30分以内に起こることが多いのですが、このような症状が起きた場合は、医師か薬剤師に相談してください。
また、次に受診するときには、そのことをきちんと伝えてください。

Q 3日分では薬が足りない

子供の場合、ずーっと薬を飲みつづけなければいけない病気はあんまりありません。
だから、その薬が効くかどうか確かめるために3日分くらいで医師が判断するのです。

Q ただの風邪なのに、なんで薬をいっぱい飲ませるの?

ただの風邪といっても、イロイロな症状があります。
風邪の症状に合わせて「咳を抑える薬」「のどの痛みを抑える薬」「痰を出やすくする薬」
「鼻水を抑える薬」「鼻詰まりをとる薬」などなど、、、、
先生は、それらをうまく組み合わせて、風邪を治すために使うのです。

心配する前に、お薬をもらうときに、それぞれ「何のための薬か?」確認しましょう。

Q 良くなったら薬を止めてもいい?

基本的に、もらった分は全部飲ませましょう。
良くなったらのませたくないのは分かりますが、、、、、
どうしても飲ませたくないのなら、お医者さまに相談しましょう。また、薬をもらうときに「どうなったら、薬をやめていいか?」聞いておくのもよいでしょう。

Q 同じ症状でも、お医者さんによって、もらう薬の名前が違うんですけど

①同じ成分の薬でも、製造メーカーによって名前が違います。
②同じ効果のある薬が何種類もあります。
③診断したお医者様が、今までとは違う診断をされたかも知れません。

とにかく、一番大切なのは、診断するお医者さまに他のお医者さんでは、何を言われて、何をもらったかを伝えることです。

Q 大きい病院の薬のほうが効くの?

そんなことはありません。
先生は、同じ症状には、同じ種類の薬を出しますから。

Q 医薬品と医薬部外品の違い

医薬品は、薬局や薬店でしか販売することはできませんが、医薬部外品には、販売する場所の規制は特にありません。
医薬部外品にもいろいろありますが、効果面では、
       医薬品>>医薬部外品>化粧品
と考えていれば間違いないでしょう。
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